- 2025年4月11日
ルーターの選び方完全ガイド!速度・安定性・価格で最適な一台を見つけよう

ネット環境を快適にするには、適切なルーターを選ぶことが大切です。速度が遅くてイライラしたり、接続が不安定でオンラインゲームが中断したり、せっかくの動画視聴が途切れたり…そんな悩みを解決するために、この記事ではルーターの選び方を徹底解説します!
この記事を読めばあなたのニーズにぴったりのルーターが見つかり、快適なインターネットライフを送れること間違いなしです。
ルーターとは何か?その役割を簡単に理解しよう
ルーターとは、インターネット回線と自宅内のネットワークを接続する役割を持つ機器です。複数のデバイス(パソコン、スマートフォン、ゲーム機など)をインターネットに接続したり、デバイス間でのデータのやり取りを可能にしたりします。いわば、インターネットと自宅内ネットワークの橋渡し役と言えるでしょう。
インターネット回線から送られてきたデータは、まずルーターに届きます。ルーターは、そのデータがどのデバイス宛てのものかを判断し、正しいデバイスにデータを送信します。同様に、デバイスからインターネットに送信されるデータも、ルーターを経由して送信されます。
ルーターの機能
ルーターには、単にインターネットへの接続を仲介するだけでなくさまざまな機能が備わっています。
機能 | 説明 |
---|---|
ファイアウォール | 外部からの不正アクセスを遮断し、ネットワークを保護する |
DHCPサーバー機能 | 接続するデバイスに自動的にIPアドレスを割り当て、インターネットへの接続を容易にする |
ポートフォワーディング | 特定のデバイスに特定のポートを開放し、外部からのアクセスを許可する(オンラインゲームやサーバーの運用などに必要) |
VPNサーバー/クライアント機能 | 仮想的なプライベートネットワークを構築し、セキュリティを高める |
ペアレンタルコントロール | 特定のウェブサイトへのアクセスを制限するなど、子どものインターネット利用を管理できる |
ルーターの種類
ルーターには、主に以下の種類があります。
種類 | 説明 |
---|---|
無線LANルーター(Wi-Fiルーター) | 無線LAN(Wi-Fi)を使ってデバイスをインターネットに接続する、現在最も主流なタイプ。 |
有線LANルーター | LANケーブルを使ってデバイスをインターネットに接続する。安定した通信が可能。 |
モバイルWi-Fiルーター | SIMカードを挿入し、モバイル回線を使ってインターネットに接続する。外出先でもインターネットを利用したい場合に便利なタイプ。 |
適切なルーターを選ぶことで快適で安全なインターネット環境を構築することができます。ルーターの選び方については、この後の章で詳しく解説していきます。
ルーターの選び方で失敗しないための基礎知識
快適なインターネット環境を実現するために、ルーター選びは非常に重要です。速度や安定性はもちろん、セキュリティ面も考慮しなければなりません。失敗しないルーター選びのために、以下の基礎知識を理解しておきましょう。
通信規格(IEEE 802.11ax/ac/nなど)
Wi-Fiの通信規格は「IEEE 802.11」の後に続くアルファベットで区別されます。新しい規格ほど高速で安定した通信が可能です。主な規格と特徴は以下のとおりです。
規格 | 通称 | 最大速度(理論値) | 特徴 |
---|---|---|---|
IEEE 802.11ax | Wi-Fi 6 | 9.6Gbps | 複数端末の同時接続に強く、高速・安定した通信が可能 |
IEEE 802.11ac | Wi-Fi 5 | 6.9Gbps | 現在主流の規格。高速通信が可能 |
IEEE 802.11n | Wi-Fi 4 | 600Mbps | 旧規格になりつつあるが、まだまだ現役で使用されている |
IEEE 802.11a/g | – | 54Mbps | 古い規格で現在はほとんど使用されていない |
最新のWi-Fi 6対応ルーターを選ぶことで高速で安定したインターネット環境を構築できます。
有線LANポートの速度と数
ルーターの有線LANポートは、パソコンやゲーム機などを直接接続するために使用します。有線接続は無線接続よりも安定した高速通信が可能です。LANポートの速度は100Mbps、1Gbps、10Gbpsなどがあり、数も1ポートから複数ポートまで様々です。デスクトップパソコンやゲーム機などを有線で接続する場合は、ギガビットイーサネット(1Gbps)以上のポートを搭載したルーターを選ぶとよいでしょう。 また、接続する機器の数に合わせてポート数も考慮しましょう。複数の機器を接続する予定がある場合はポート数の多いルーターを選ぶか、スイッチングハブを追加で購入する必要があります。
無線LANの周波数帯(2.4GHz/5GHz)
無線LANには、2.4GHz帯と5GHz帯の2種類の周波数帯があります。2.4GHz帯は障害物に強く、広い範囲をカバーできますが、速度は遅く、電波干渉の影響を受けやすいという特徴があります。 一方、5GHz帯は高速通信が可能で電波干渉の影響を受けにくいですが、障害物に弱く、通信範囲が狭いという特徴があります。 多くのルーターは両方の周波数帯に対応しており、自動的に最適な方へ接続してくれます。それぞれの周波数帯の特徴を理解し、利用環境に合わせて適切な設定を行うことが重要です。
周波数 | 長所 | 短所 |
---|---|---|
2.4GHz帯 | ・障害物に強い ・広い範囲をカバーできる | ・速度が遅い ・電波干渉の影響を受けやすい |
5GHz帯 | ・高速通信が可能 ・電波干渉の影響を受けにくい | ・障害物に弱い ・通信範囲が狭い |
セキュリティ規格(WPA2/WPA3)
無線LANのセキュリティ規格は不正アクセスからネットワークを守るためにも重要です。WPA2は従来の主流でしたが、WPA3はより高度なセキュリティ機能を備えています。セキュリティを重視するのであれば、WPA3対応ルーターを選ぶことをおすすめします。 WPA3はWPA2よりも強力な暗号化方式を採用しており、セキュリティ強度が向上しています。
ルーターを選ぶ際に重視すべき3つのポイント
ルーターを選ぶ際には、速度、安定性、価格の3つのポイントを重視することが大切です。それぞれのポイントについて解説していきます。
速度
インターネットを快適に利用するためには、高速な通信速度が不可欠です。動画視聴やオンラインゲーム、大容量ファイルのダウンロードなど、データ量の多いコンテンツをスムーズに楽しむためにはルーターの速度性能が重要になります。
高速通信を実現するためには、通信規格と有線LANポートの速度に注目しましょう。Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応ルーターは、従来の規格よりも高速な通信が可能で、複数のデバイスを同時に接続しても安定した速度を維持できます。ほかにも、複数台同時接続時の安定性向上、省電力性など、多くのメリットがあります。
また、有線LANポートの速度も重要です。ギガビットイーサネット(1Gbps)対応のポートであれば、高速なインターネット回線を最大限に活用できます。
安定性
高速通信も重要ですが、通信が安定していることもまた重要です。Webサイト閲覧中に読み込みが遅くなったり、オンラインゲーム中に接続が途切れたりすると、大きなストレスになります。安定した通信を実現するため、ルーターには様々な機能が搭載されています。
ルーターの安定性を左右する要素として、アンテナの本数や搭載されている技術が挙げられます。複数アンテナ搭載ルーターは電波の送受信能力が高く、安定した通信を実現しやすいため、広範囲に電波を届けたい場合に有効です。また、MU-MIMOやOFDMAといった技術は、複数デバイスの同時接続時の安定性を向上させるのに役立ちます。
また、ビームフォーミング機能は接続しているデバイスに向けて電波を集中させる技術です。特定のデバイスに電波を集中させることで通信速度と安定性が向上します。特に、スマートフォンやタブレットなど、移動しながら使用するデバイスとの接続に効果的です。
ほかにも、複数のルーターを連携させて家中をシームレスなWi-Fiネットワークで覆うメッシュWi-Fiは、従来のルーターでは電波が届きにくかった場所でも安定した通信が可能になります。広い家や複雑な間取りの家にお住まいの方におすすめです。
価格
ルーターは機能や性能によって価格が大きく異なり、数千円から数万円までと幅広いです。必要な機能と予算のバランスを考慮して、最適なルーターを選びましょう。高価なルーターは高性能ですが、必ずしも高価なルーターが必要とは限りません。自分の利用環境に合ったルーターを選ぶことが重要です。
価格帯ごとに比較ポイントを以下にまとめました。
モデル | 特徴 | 価格帯 | おすすめユーザー |
---|---|---|---|
エントリーモデル | 基本的な機能を備えた低価格モデル | 数千円 | 一人暮らしやインターネットをそれほど利用しない方 |
ミドルレンジモデル | バランスの良い性能と価格のモデル | 1万円前後 | 一般的な家庭でインターネットや動画視聴を楽しむ方 |
ハイエンドモデル | 高性能で多機能なモデル | 数万円 | オンラインゲームや大容量ファイルのダウンロードを頻繁に行う方 |
上記はあくまでも目安です。自分の利用シーンに合わせて最適なモデルを選びましょう。
回線タイプ別 ルーターの選び方
回線タイプによって適切なルーターの機能や性能が異なります。契約している回線タイプに合ったルーターを選ぶことで快適なインターネット環境を実現できます。
光回線
光回線は高速通信が特徴で、現在最も主流なインターネット回線です。ギガビットイーサネットに対応したルーターを選ぶことで、光回線の速度を最大限に活かすことができます。高速なWi-Fi規格(Wi-Fi 6など)に対応したルーターもおすすめです。
光回線で利用可能な最大速度を引き出すには、ルーターのWANポートとLANポートが1Gbpsに対応している必要があります。 さらに、PPPoEセッション数やNATセッション数が高いルーターを選ぶことで、複数端末を接続した場合でも安定した通信を維持できます。
IPv6に対応したルーターを選ぶことで通信速度の向上やセキュリティの強化といったメリットも得られるので、プロバイダがIPv6に対応しているかも確認しておきましょう。
項目 | 推奨スペック |
---|---|
WANポート/LANポート | 1Gbps |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 (IEEE 802.11ax)以上 |
IPv6 | 対応 |
ADSL
ADSLは光回線に比べて速度は劣りますが、現在でも利用されている回線です。ルーターはADSLに対応したものを選びましょう。ADSLモデムとルーターが一体型になった製品も販売されています。
ADSL回線では、ルーターのWAN側の接続方式が「PPPoA」または「ブリッジ」に対応している必要があります。「PPPoE」方式の光回線用ルーターは使用できないため、注意が必要です。 また、ADSL回線は速度が比較的遅いため高性能なルーターは必ずしも必要ではありません。適切な価格帯の製品を選びましょう。
項目 | 推奨スペック |
---|---|
WAN側の接続方式 | PPPoA / ブリッジ |
モバイル回線
モバイル回線はSIMカードを挿入することでインターネットに接続できるルーターです。外出先での利用や、固定回線の代替として利用されます。モバイルルーターを選ぶ際には、対応している通信規格(4G LTE/5G)や、バッテリー容量、SIMロックの有無などを確認しましょう。また、利用するエリアの電波状況も重要な選定ポイントです。
モバイル回線は、通信速度が安定しない場合があるため、通信の安定性を重視する場合は固定回線を検討する方が良いでしょう。また、データ通信量に制限がある場合が多いので契約内容をよく確認することも大切です。
項目 | 確認事項 |
---|---|
通信規格 | 4G LTE / 5G |
バッテリー容量 | 利用時間に合わせて選択 |
SIMロック | 有無を確認 |
利用エリアの電波状況 | 事前に確認 |
データ通信量制限 | 契約内容を確認 |
利用シーンに合わせたルーターの選び方
ルーターを選ぶ際は自分の利用シーンに合った機能や性能を持つ製品を選ぶことが重要です。ここでは、一人暮らし、家族向け、ゲーム向け、テレワーク向けといった代表的な利用シーン別に、最適なルーターの選び方を紹介します。
利用シーン別 おすすめ機能と重視するポイント
利用シーン | おすすめ機能 | 重視するポイント |
---|---|---|
一人暮らし | ・MU-MIMO ・ビームフォーミング | ・コストパフォーマンス ・設置スペース ・安定した通信 |
家族向け | ・Wi-Fi 6 ・メッシュWi-Fi ・VPNサーバー機能 ・ペアレンタルコントロール | ・同時接続台数 ・通信範囲 ・セキュリティ機能 |
ゲーム向け | ・QoS ・ポートフォワーディング ・セキュリティ機能(DoS攻撃対策など) | ・低遅延 ・安定した通信 ・高速な有線LANポート |
テレワーク向け | ・VPN ・ファイアウォール ・侵入検知システム | ・安定した通信 ・セキュリティ機能 ・有線LANポート |
- 一人暮らしの場合
通信速度が速く安定した通信が可能なミドルレンジモデルで十分。設置スペースが限られている場合も多いので、コンパクトなモデルがおすすめ。 - 家族で利用する場合
複数端末の同時接続に強いルーターを選ぶことが重要。Wi-Fi 6対応ルーターでより高速かつ安定した通信可能。また、メッシュWi-Fiシステムの導入で家中どこでも快適にインターネットが利用できる。家族のプライバシー保護の観点から、 VPN機能搭載ルーターもおすすめ。 - ゲーム利用が多い場合
低遅延で安定した通信が可能なルーターが必須。有線LANポートが複数搭載されているモデルや、ゲーミングルーターと呼ばれる専用モデルがおすすめ。QoS(Quality of Service)機能でゲームの通信を優先させる設定も重要。 - テレワークで利用する場合
安定した通信とセキュリティ機能が重要。VPN機能を搭載したルーターや、セキュリティ機能が充実したビジネス向けのルーターがおすすめ。有線LANポートも必須。
人気メーカーの特徴とおすすめルーター
ここでは、国内で人気のルーターメーカーの特徴と、それぞれのおすすめルーターをご紹介します。メーカーごとの強み・弱みを理解することで、自分にぴったりのルーター選びに役立ちます。
バッファロー
バッファローは国内シェアトップクラスを誇るメーカーです。幅広いラインナップと手頃な価格が特徴で、初心者から上級者まで多くのユーザーに支持されています。特に、安定した通信性能と充実したサポート体制が強みです。また、AOSSやWPSといった接続設定の簡略化機能も備えています。
おすすめルーター
モデル名 | 特徴 | おすすめ利用シーン |
---|---|---|
WSR-5400AX6 | Wi-Fi 6対応の高速ルーター。複数台同時接続でも安定した通信を実現。 | 家族向け、ゲーム向け、テレワーク向け |
WSR-1800AX4 | コストパフォーマンスに優れたWi-Fi 6対応ルーター。一人暮らしや小規模なネットワークに最適。 | 一人暮らし、小規模オフィス |
最新のWi-Fi規格に対応したモデルが多く、高速で安定した通信を求めるユーザーにおすすめです。
NEC
NECは、高い技術力と信頼性を誇る老舗メーカーです。法人向けルーターの開発で培われたノウハウを活かし、高性能で安定した通信を実現する製品を数多く提供しています。セキュリティ機能にも力を入れており、安心して利用できる点が魅力です。また、独自のビームフォーミング技術を搭載したモデルも人気です。
おすすめルーター
モデル名 | 特徴 | おすすめ利用シーン |
---|---|---|
Aterm WX6000HP | Wi-Fi 6E対応の超高速ルーター。高度なセキュリティ機能も搭載。 | ゲーム向け、テレワーク向け |
Aterm WG2600HP4 | 安定した通信性能と充実した機能を備えたWi-Fi 5対応ルーター。 | 家族向け、一人暮らし |
セキュリティ機能を重視するユーザーや安定した通信を求めるユーザーにおすすめです。
TP-Link
TP-Linkは世界シェアNo.1を誇るグローバルメーカーです。コストパフォーマンスに優れた製品を数多く展開しており、特にエントリーモデルからミドルレンジモデルにおいて高い人気を誇ります。シンプルなデザインと使いやすさも魅力です。メッシュWi-Fiシステムにも力を入れており、広範囲をカバーしたいユーザーにおすすめです。
おすすめルーター
モデル名 | 特徴 | おすすめ利用シーン |
---|---|---|
Archer AX73 | 高速通信を実現するWi-Fi 6対応ルーター。価格と性能のバランスが良いモデル。 | 家族向け、ゲーム向け |
Archer AX20 | 手頃な価格でWi-Fi 6の高速通信を体験できるエントリーモデル。 | 一人暮らし |
コストパフォーマンスを重視するユーザーや、メッシュWi-Fiシステムを構築したいユーザーにおすすめです。
エレコム
エレコムはパソコン周辺機器で有名な国内メーカーです。ルーターにおいても手頃な価格帯の製品を展開しており、初心者にも使いやすいシンプルな設定が特徴です。コンパクトなデザインも人気で、設置場所を選ばない点がメリットです。また、IPv6対応モデルも充実しています。
おすすめルーター
モデル名 | 特徴 | おすすめ利用シーン |
---|---|---|
WRC-X3000GS | Wi-Fi 6対応の高速ルーター。コンパクトなデザインで設置場所を選ばない。 | 一人暮らし、家族向け |
WRC-1167GS2-B | 手頃な価格で安定した通信を実現するWi-Fi 5対応ルーター。 | 一人暮らし |
手軽にWi-Fi環境を構築したいユーザーや、コンパクトなルーターを求めるユーザーにおすすめです。
まとめ
この記事では、ルーターを選ぶ際のポイントを速度・安定性・価格の3つの観点から解説しました。高速通信を求めるならWi-Fi 6対応ルーター、安定性を重視するならビームフォーミングやメッシュWi-Fi機能搭載ルーターがおすすめです。また、予算に合わせてエントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広く選択肢があります。インターネット回線タイプや利用シーンに合わせた選び方も紹介しましたので、ご自身の環境に最適な一台を見つけて快適なインターネットライフを送りましょう。
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